Home > Worklist > 混声合唱 > 空と海の間

この曲は、私の初期作の中の1曲です。作詩者のスグリュー氏とは、2007年にとあるSNSで知り合ったご縁で共作いたしました。彼は当時高校生であり、若い感性でもって表現されているこの詩に共感し、曲を付けさせていただきました。彼曰く、「飛行機に乗っている時にこの詩が浮かんだ」との事。詩の内容も、その内面的な心境の変化をストレートに描いていると思います。

ご覧いただければ一目瞭然なのですが、この詩は大変長い詩です。作曲当初は一部カットしようかと考案したのですが、それは作詩者に大変失礼且つ侮辱的な行為にあたり、また本来の詩の世界観が損なわれてしまうため、そのまま使うことにしました。それゆえ、曲自体の演奏時間も約5分近くとクラス合唱曲にしては大曲となっています。もし、テンポをもう少し上げて演奏したい場合、この曲に関してはテンポ90ぐらいまで速度を上げて演奏しても良いでしょう。

さて、この曲は先ほども言ったように初期作であるが故に、かなり習作レベルな書法であったため、2010年に全面的な改訂を施しました。ただし、主旋律はほとんど変えずに、コーラスとピアノパートを新たに作り直したものです。その主旋律には、解りやすくするために矢印を付けてあるので参考にしてください。また、調性も改訂前はホ長調～ヘ長調でしたが、中学生が歌う音域の制約上、改訂後は変ホ長調～ホ長調に変更しました。

2012年11月

SEIGI