今、私にできること(ピアノ付き混声3部)


作詩:立春 暦

作曲:SEIGI

編成:混声3部合唱+ピアノ

演奏時間:3分05秒

作曲年:2012年4月

改訂年:2015年3月

 

初演データ

2013年8月3日/新宿区立角筈区民ホール

アヴァンティ東北支援コンサートvol.3

合唱:アヴァンティ チャリティ合唱団

指揮:坂口卓也

ピアノ:濱岡由季

 

東日本大震災からの復興を願って制作された愛と祈りのメッセージソング。

オリジナルは、2011年に作曲。

中学生や男声の少ない一般合唱団に配慮し、新たにピアノ伴奏付き混声3部版を制作しました。

*2015年、同声2部版ならびに混声3部版のピアノパート(19〜20小節の左手)を、子どもたちが演奏しやすいように一部改訂いたしました。詳しくはこちら。改訂前の譜面ももちろんお使いいただけます。またこの他の編成で演奏される場合でも、こちらのピアノパートで演奏しても一向に構いません。


Score

品番:SSP-G0017

出版:SSP出版

販売形態:PDF

品番:SSP-G0900

出版:SSP出版

販売形態:製本版(SEIGIコーラスアルバム ベストセレクション Vol.1 [混声編])


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作曲者からのメッセージ

2011年3月11日に起きた、あの東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、私達に多大なる被害をもたらしました。地震と津波による直接的、物理的な被害もそうですが、あの東北での津波の映像をリアルタイムで見た時は、心に深い精神的なダメージを負った方も多かったのではないでしょうか。私もその中の一人です。

さて、その震災に向けてのメッセージソングとして、2011年5月にこの「今、私にできること」が制作されました。ただ単に被災地の方々へ向けた曲、例えば「元気を出そう」とか「励まそう」などと言った安易なものは作りたくはありませんでした。そういうものを作ろうとすると、私はどうしても気が引けてしまうんですね。なので、この曲では「今、自分自身に何ができるのか」という問いを投げかける曲にしました。誰かに伝えるというよりかは、内面的な祈りの世界を表現しようとしたのです。

あの日以来、度重なる余震という恐怖が続く中、私は全く作曲に集中できずにいました。いつも遅筆な私ですが、ある日ふと自然に詩(※)と旋律が頭の中に浮かび、たった1日で完成させました。厳密に言うと、まず無伴奏混声4部版を作曲。約2~3時間で書き下ろしました。これには私も驚いたのですが、それまで思うように作曲に集中できなかった分、素直に自分の感情を表現することができたのではないかと思います。皆さんも、まずはじっくり詩の世界に浸ってみてください。私には曲を書くことぐらいしかできないけれど、私の音楽で少しでも皆さんの心が癒せたら幸いです。この詩には、愛と祈りが込められています。詩の意味をしっかりと噛みしめながら歌ってください。きっと多くの方々に勇気と希望を与えてくれることでしょう。

最後になりましたが、被災地の一日も早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。この祈りが皆様の心に届きますように…。

※作詩者の立春 暦は私のペンネームです。

2011年5月

SEIGI

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SEIGI

立春  暦