作詞:SEIGI
作曲:SEIGI
編成:混声3部合唱+ピアノ(div.あり)
演奏時間:4分15秒
作曲年:2011年10月~2012年1月
中学生向けのクラス合唱曲。
まず先に2011年10月に曲を書き、その後2012年1月に歌詞を付けました。
品番:SSP-G0016
出版:SSP出版
販売形態:PDF
品番:SSP-G0900
出版:SSP出版
販売形態:製本版(SEIGIコーラスアルバム ベストセレクション Vol.1 [混声編])
この曲は、久しぶりに中学生のクラス合唱向けとして書き下ろした混声3部合唱曲です。まず2011年10月に曲を書き、その後少し時間を空けて今年1月に歌詞を付けましたが、タイトルは曲を書き始める当初から決めていました。
曲のイメージについて。最初は、西部劇に登場しそうな荒野のカウボーイ、もしくはギターを抱え、つまびきながら歌う男性が頭に浮かびました。それはまさに“孤独な旅人”といった感じ。ただ、さすがにそれを中学生が歌うクラス合唱曲として制作するには表現しにくいと感じたので、あくまでその雰囲気をピアノパートへ残すことに留めました(5小節目に「ギターのように」と記したのは、そう言った意味合いがあります)。それから歌詞を付ける際はかなり悩みました。と言うのも、前述の通りタイトルは既に決めていたものですから、このタイトルに見合った内容の歌詞を考えなければならないわけで…。まぁ、これは自分で自分の首を絞めたようなものですが、全然歌詞ができずに、最終的には「己の才能は尽きた!」と嘆きましたが、なんとかこうして完成するに至りました。今回は本当に何にも縛られず、自由に表現したかったので、言葉と旋律を結びつける上で重要なイントネーションという概念は無視している箇所があります。
作曲するにあたり、曲調はフォークソングのような、カントリーミュージックのような、はたまたブルースなど色々なジャンルのイメージを彷彿とさせるものになっています。どちらかというと明るめな曲調ですが、特に2番の歌詞にあるような“影”とか“重い鎖”などのマイナスを暗示させる言葉が、所々に散りばめられてあります。しかし、こう言った言葉の意味はあまり深く考えず(固執せず)、何かしらを感じ取っていただく程度で、さらっと歌ってしまったほうがいいのかもしれません。42小節や59小節目にある3連符は、一瞬だけrubato気味に(かっちり決めず、ちょっとルーズに)歌ってみると、案外すんなり上手く演奏できるのではないかと思います。試してみてくださいね。こうした普段なかなか味わえない歌い回しを経験することにより、皆さんの音楽の幅や深さがぐっと広がることでしょう。ピアノもほとんど同じポジションから手は動かないので、そんなに難しくはありません。が、こういう曲はきちんとテンポキープしないと前へ前へと走っていってしまう事が考えられるため、ピアニストの方は自分の中でリズムやビートをしっかり刻むことが大切です。
2012年2月
SEIGI