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負けないで(ZARD)
作詞:坂井泉水
作曲:織田哲郎
編曲:SEIGI
編成:混声3部合唱+ピアノ
演奏時間:4分
編曲年:2014年11月
SSPコーラスアレンジシリーズ。
1993年にリリースされ大ヒットしたZARDの名曲。
中学生~男声の少ない大人の一般合唱団向けに混声3部合唱にアレンジしてみました。
品番:SSP-A5004
出版:SSP出版
販売形態:PDF
この曲は、1993年にリリースされ大ヒットしたZARDの名曲です。数あるZARDの楽曲の中でも、特に代表曲のひとつとして挙げられる曲であり、日本テレビ系列で毎年放送されている24時間テレビのチャリティーマラソンの応援歌としてもお馴染みですね。作詞は、今は亡きヴォーカルの坂井泉水、作曲は数々のヒット曲を生み出している織田哲郎というビーイングのゴールデンコンビ。*生前、坂井さんは「当時、何作かずっと恋愛の詞ばかり書いていたので、今度は違うタイプの詞も書きたいなと思っていた矢先でした。このテンポ感のある曲を聞いたときに"応援歌っぽいな"ってすぐにイメージが湧いてきて一気に書き上げました。いつものシングルに比べてすごく自分でも楽しみながら書けた一曲です。」と話していたようです。(*Wikipediaより参照)
さて、今回はこの素敵な曲を混声3部合唱にアレンジしてみました。混声3部合唱というスタイルは、単なる中学生向けと偏見を持つ方もいらっしゃるのですが、男声が少ない大人の一般合唱団でも十分楽しめる内容に仕上げたつもりです。実は、私が作曲活動を始めた2007年頃、自分の楽しみのために既にこのアレンジの第一稿を書いておりまして、このたびPDFスコアを販売するにあたり、奥底に眠っていた手書きのスケッチを引っ張り出し、再度アレンジし直した次第です。全体的な構成や、メロディのパート割り付け等は当時の譜面そのままに、合唱パートとピアノパートを新たにじっくり練り直しました。
演奏上のポイントですが、まず冒頭のア・カペラ。最初の数小節はユニゾンなので怖がらず自信を持って歌い出しましょう。主旋律がパートごとに受け渡される箇所は、なるべく不自然に聞こえないように心がけてください。特に⼥声〜男声間がスムーズに移⾏できたら最⾼ですね。75小節からまず男声、79小節から⼥声にソロの指示がありますが、ここは2〜3人の少人数でも、はたまたユニゾンでも楽しめます。合唱団の状況に応じて人数を決めましょう。終盤の練習番号I(88小節)ですが、この箇所は曲中一番の盛り上がりを魅せるところなので、場合によって歌詞を1番2番と数回くり返して演奏されることも考えられます。もし、そのようにくり返して演奏する場合、一度100小節目まで演奏し(この時rit.はせずin tempoのままで)、86小節にあるピアノパートまで戻ってください。ピアニストは、一瞬簡単な譜面のようでいて実は所々テクニックを求められていることがわかります。特にペダリングを研究してください。踏む、踏まない箇所の区別をはっきりと。15小節〜(45小節〜も同様)のAメロにあるスタッカートは、左手のリズムにアクセントを付けるとビート感が出てとても効果的です。ラスト103小節3拍目にあるモティーフは繊細に。心の中で「負けないで もう少し…」と歌いながら弾きましょう。
2014年12月
SEIGI